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東京と大阪で周波数が異なる発電機を輸入

 

 トーマス・アルバ・エジソンが米国ニューヨーク市のパール街に発電所を作り、白熱電灯をともす事業を始めたのは、1882年でした。その時使った「ジャンボ発電機」は直流式でした。

このウェブの「eライブラリー(試行版)」にある「忘れられた巨人 サミュエル・インサル(テキスト版)」を読んでみましょう。

 日本では東京電燈(東京電力の前身)が1887年にエジソンの直流発電機を使った電力の一般供給を始めました。大阪電燈は1889年に米国トムソン・ヒューストン・エレクトリック社から輸入した交流発電機により電力の一般供給を始めました。米国は周波数60ヘルツ(Hz)の国ですから大阪も60Hzになりました。その後、交流優位がはっきりし、東京電燈も交流による給電を開始しました。その時に交流発電機をドイツのAEG社から輸入しました。ドイツは50Hzですから東京は50Hzになりました。東日本が50Hzで西日本が60Hzという今日の姿の始まりです。

関連する記事が「eライブラリー(試行版)」にある「電気の知識を深めようシリーズ Vol1~vol7合本」のあちこちにあります。たとえば、p.106~(Vol.3のp.25~)、p.118~(Vol.3のp.37~)、p.224(Vol.5のp.15)

 50Hzと60Hzの系統をうまく接続できたら、さらには周波数が同じでも異なる電力会社の系統をうまく接続できたら、電力融通をしやすくなります。しかし様々な問題もあります。

関心をお持ちの方はこのウェブの「小冊子を使おう」の「一歩先へ」にある次の記事をご覧ください。
電力供給エリア間の連携強化
電力供給エリア間の連携強化の社会的価値